β-1.3グルカンが豊富に含まれ、様々な生理活性を兼ね備えたキノコです。
黄金しめじと言われるほど栄養価の高いキノコです。
β1.3Dグルカンとは
- ブドウ糖の高分子(セルロース)であり、消化酵素では分解できない。
- きのこ類(たもぎ茸、アガリクス、マンネンタケ、ハナビラタケ)の成分。
- 抗腫瘍作用はNK活性およびキラーT細胞やB細胞の活性を高める。
免疫作用を高めるβ1.3Dグルカンの特徴
- 免疫力調整:アレルギー(抗原vs.抗体反応)の過剰反応を調整
- 免疫力向上:マクロファージや樹状細胞(抗原提示細胞)と結合しリンパ球を活性化
- 抗腫瘍作用:がん細胞をアポトーシスへ誘導する
- 抗酸化作用:酸化・還元反応(ORP値)が高い
- 抗殺菌作用:タモギ茸抽出成分(タモリン液;特許)には、大腸菌、ブドウ球菌、カンジダ菌など殺菌効がある
β1,3D-グルカンの期待作用
- 免疫力強化:ヒトNK活性(自然免疫力)の上昇、ヒトリンパ球(T細胞、B細胞)の活性化
- 活性酸素除去:In vitro実験で酸化還元電位(ORP)を-233±24.7mVと下げた。
- 抗腫瘍:ヒト乳癌や大腸癌に有効(免疫力強化)
- 抗糖尿病:ヒトHbA1Cを改善(分子中に糖を吸着し吸収阻害)
- 抗アレルギー:ヒト多形滲出性紅斑に有効(IgE抗体の上昇を抑制)
- 抗メタボ:分子中に脂肪を吸着し吸収阻害
- 抗ウイルス:NK活性(自然免疫力)の上昇、リンパ球(T細胞、B細胞)の活性化
- 便秘予防:便中の水分保持
β1,3D-グルカンは、アレルギーマウスのIgE上昇を抑制
引用:高知大学農学部 永田信治教授
免疫系に及ぼすβ1,3D-グルカンの主要研究論文
- <1975年> P.W.マンセル等:マクロファージを介在とするヒト悪性腫瘍の破壊。Int Cancer Inst.
- <1985年> K.F.オースチン等:ヒト単核白血球β-グルカン受容体.ハーバード大学
- <1999年> J.L.ターンブル等:高分子多糖体、PGGグルカンは、サイトカインの初期活動とは別にヒトの骨髄造血作用を単独で増加する.Acta Hematol.
- <2000年> A.ミュラー等:グルカン高分子構造の影響とヒト単核白血球様細胞のβ1,3-グルカン受容体との結合ソリューション配座について.Glycobiology.
- <2003年> F.ホン等:β-グルカンはモノクローナル抗体治療の補助剤としてキラーT細胞の殺腫瘍性顆粒細胞の増殖を促す.Cancer Res.
他国内外で1,000以上の研究論文が報告されています。